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2013年06月23日

里山の共室 「 いにしえの巻 」





5月の田植えから、ひと月が過ぎた。 最初植えた苗がもう、倍以上に育っている。



一時間ほどみんなで草を取った。 ザリガ二、大きなおたまじゃくし、ヘビ、カエル、生き物いっぱいだ! 沢山のいのちといっしょに、みんな元気に草取りをしてくれた。



今日は、私たちの住んでいる地域の古からの足跡を辿ってみる日だ。 私たちはなぜここに今住んでいるんだろう。どこかの先祖で何らかの関わりがあったかも知れない。それにしても、この辺りは歴史の宝庫なのだ。
縄文から弥生~古墳~飛鳥~室町~江戸~明治とあらゆる故人の足跡が残っている。



天竜川が運んだ土砂は階段状に台地をつくった。その一番広い段丘がここ内野辺りなのだ。東に滔々と流れる天竜川、川は舟で行きかう
大切な道路であったろうし、台地からは、美味しい湧水が至る所から湧き、生活をするにはもってこいの土地であったことは間違いない。


まず、時代の近い所から、法源堂へ。ここは飛鳥時代からあったと思われる古道の要所なのだ。坂上田村麻呂と磐田の海(天竜川)と大蛇の玉の伝説が記されている。法源さんは御水尾天皇の皇子であり、ここ舟岡山の頂に江戸初期に大智寺を建て禅宗の一派、黄檗宗を広めた名僧であった。舟岡山は大そう美しい山で、法源さんはことのほかこの地を気に入られたと書かれてある。
残念ながら山は東名をつくるときに盛り土に使われてしまった。
次に訪れた稲荷山~赤門上古墳は4世紀~5世紀にかけてつくられた円墳や前方後円墳。鏡や鉄剣、勾玉などが出土している。赤門上古墳はこの地で一番古く、大きい。






次に訪れた「積み石塚古墳」。渡来人の古墳で大変珍しく、丸い石を座布団状に積んだ平型古墳だ。又、なぜ山ではなく、こんな谷に作ったのか。家に帰ってから感じたことだが、谷に作ればやがて川に流され、自然に帰るという思想だったのではないか、、ガンジス川のような。という
私見であるが、なぜか優しい気持ちのロマンに浸れた半日であった。











  

Posted by NPO法人 縄文未来・縄文楽校 at 22:55Comments(2)

2013年06月17日

木たちとの時間



植えた木の下草の手入れで、歩いた体を休めようと座ってもたれた木がコナラでした。
背中の幹から伝わるぬくもりがなぜか気持ちいい。
フッと10年前にここに20センチほどのコナラを植えたことを思い出しました。




そうか、もうこんなに大きくなったんだ。 
いつも、手のかかるシダレザクラばかりを気にかけ手をかけていたので、
すっかり忘れていたのでした。




思い出したことを喜んでいるかのように見えるのは気のせいかも知れませんが。
あと、たしかこのあたりにもう3本ほど、並んでいます。
まるで兄弟のように、 全部枝ぶりも高さもみんな違うんですね。




すっかりきれいにしたシダレザクラです。何とか野生の地で生きてくれています。




見えてきましたのは、大きく育った7年前中学生と作ったミニ宮脇式森。
なぜか、ここへ来るとホッとします。

近づくと風がひんやりと吹いてきました。



すばらしく成長しましたね。庭のイロハモミジもビワの木も入っていました。
いつもいつも来てくれてありがとう。私たちもっと早く大きくなりますよと言っているようです。



しばらくすると、三兄弟の植えた小さな森が。 わたしが近づいてもあまり反応してくれません。
やはり、家族が一番うれしいのですね。



数年前、研修生の植えたヤマザクラの木です。
かろうじて、生きてくれています。 植えてくれた人の来るのを待っているように感じます。



目に入ってきたのは、野生で大きく育った桑の木です。
近づくと、風~が。
やっと、会話が出来てきました。 ありがとう、気がついてくれて。来年は実を採りに来て下さいって、聞こえました。



あの榎木は何て言っているかしら、 近づくと、やはり心地よい風が。 来てくれてありがとうって。



次に見上げると、赤く枯れていく松の姿が胸にくい込んできました。
枯れた松のことなんかどうでもいいだろう、とぶっきらぼうに言われた感じです。
あっ、ごめんね、松のこと忘れていたわけじゃないけれど、これまで本当にありがとう。



となりの細い松も全部赤く枯れ、倒されていく寸前です。
幹に手を当てると、彼女はこう言いました。
私たちの役目は終わったのです。貴方がたが次の木を植えてくれているのを知っています。
小さな木たちもみんな大きくなってくれようとしています。私たちは安心しています。
だから、これまで本当にありがとうございました。 



赤くなった幹には蔦がまだ元気にからみ、松はまだたくさんの生物を生かしていました。

(想えば小さなころ、同じ背丈だった松林の中でハッタケ採りをして遊んでいました。あの松林と今こうして最後に出会っているのですね。
歳月を共にした同じ年代の者同志として、これまで本当にありがとうございました。今日は松に多くのことを教えられました。)


  

Posted by NPO法人 縄文未来・縄文楽校 at 17:57Comments(0)

2013年06月15日

K邸のお庭



季節はさかのぼり、これは4月中ごろの写真です。



痩せた松林ばかりこのところ載せていましたので



美しい景色も入れてください、というどなたかの声がしたようで
















しばしの時間をありがとうございました。  

Posted by NPO法人 縄文未来・縄文楽校 at 10:51Comments(2)